医薬品業界の仕事を通して、人や社会に貢献したいという思いでアトルへ入社。現在は大学病院やがんセンターを担当し、薬剤の手配や供給調整を行いながら、病院とメーカーの橋渡し役としてサポートを行う。
ネガティブな印象を与えるかもしれませんが、2011年の東日本大震災時に福島で起きた、甲状腺ホルモン治療剤の供給停滞は印象深い出来事でした。甲状腺ホルモンの治療剤は罹患患者様にとって欠かせない薬剤であり、入社後初めて大規模な出荷調整問題に直面しました。
当時、薬剤の手配に追われた経験は今でも鮮明に覚えています。医療機関様も非常に神経質になっており、入荷連絡や供給不足の対応で手一杯の様子でした。震災に伴う大規模な問題は、医療機関様にとっても大変な事だったと思います。
しかし、この経験があったからこそ、現在の業務で発生する供給問題にも、まだ力不足な点もあるかもしれませんが、以前より対応できていると感じます。今後も同様の問題に対してスムーズに対応できるよう、努力を続けていきます。
約10年前の話になりますが、御高名な先生がいるクリニック様を担当していました。迅速で細やかな対応を心がけていたところ、ある新薬の紹介と他の薬剤の切り替えを提案したところ先生から「あなたが勧めるなら全部切り替えよう」と言われ、実際に提案薬剤に切り替えていただけました。薬剤の良さだけでなく、私個人の対応も評価していただいたことが、大きな自信につながりました。
内定前にアトルの社員の方々とお話をする機会もあり、入社後にマイナスなギャップはさほど感じませんでした。入社前は社員の皆さんの人柄の穏やかさや、人間関係の良さが印象的でしたが、入社後もその印象は変わらず、同僚や上司の関係問わずアトルでは協力的な雰囲気が広がっています。
働き方の柔軟なところも魅力的でした。フレックスタイム制度が整っており、個人の生活スタイルに合わせて勤務時間を調整できます。休暇取得もしやすく、会社全体が従業員のワークライフバランスを尊重しています。
また教育制度も充実しており、新入社員や若手社員に対して丁寧かつ熱心な指導が行われています。成長したい人にとっても非常に心強く、働きやすい環境だと思います。
医薬品卸売業界では、どの卸業者から購入しても同じような製品を取り扱っており、価格にも大きな差をつけられません。そのような状況で「あなたから買うよ」と言っていただけることや、自分を評価していただいて取引が円滑に継続することが一番のやりがいです。
実際に話しているうちに対応の仕方が変わったり、リスペクトを感じるようになったりすると「認められたかな」と嬉しくなります。データでは示せない部分ですが、日々のコミュニケーションの中で感じることが多いです。
また、社内でも様々なコンペやコンテストがあり、自分の考えや経験をフラットに評価してもらえる場があるのも嬉しいです。特に優勝したり、認められたりすると、「ほら見ろ」という気持ちになります。営業成績に基づく評価だけでなく、数字で分かる評価がボーナスにも直結するので、結果を出せばしっかり認められるのが良いところだと思います。
毎朝、筋トレとウォーキングを行っています。ウォーキング中はニュースアプリで政治経済やビジネスニュースをチェックし、時事問題の知識を深めることを心がけています。また、資格取得にも力を入れており、幅広い知識を仕事に役立てられるよう、MR試験やDMR資格に加え、ITパスポートやFP3級を取得しました。現在はFP2級と医療経営士2級の取得を目指しています。20代はこのような自己啓発をあまりしていませんでしたが、ここ2、3年は積極的に取り組んでいます。特に結婚や子育てで時間が取りにくくなる前に、スキルアップを図りたいと考えています。そのおかげか、医師や経営者との会話に役立つ知識が増え、質問への迅速な対応や年齢に応じた適切な回答ができるようになりました。
私は教科書を購入せず、社内のイントラネットにある学習ポータルを活用しました。そこには領域ごとにまとめられたスライドがあり、それを徹底的に読み込むよう取り組みました。また早い段階から過去問を解き、試験に備えるようにしていました。
勉強時間については、約半年間土日にまとめて勉強するのではなく、毎日朝や夜に30分程度の時間を決めて学習に取り組みました。この方法で、試験本番では2教科で90%、1教科で80%の成績を取ることができたので、個人的には効果的な勉強方法だったと考えています。
自分から積極的に動く姿勢が大切だと思います。わからないことがあれば、遠慮せずに質問して大丈夫です。アイデアがあれば積極的に上司や同僚に共有することをおすすめします。忙しい中でも自ら考え、行動し、学び続けることで、大きな成長に繋がると考えています。